白水芳枝 プロフィール
東京藝術大学卒業。
野村国際文化財団及びDAADの奨学生としてドイツ・マンハイム音楽大学大学院に学び、ソロ科、ピアノデュオ科最優秀修了。
ピアノソロでは、全日本学生音楽コンクール高校の部第2位、兵庫県高校独唱独奏コンクール金賞・最優秀賞、PTNAピアノコンペティションG級銅賞・ソニー賞受賞。第13回ABC新人コンサート(ザ・シンフォニーホール)出演。
ヨーロッパにおいても、リヒャルト・ラウグス・ベートーヴェン(ドイツ)、ラッコニージ、プレミオ・ショパン(イタリア)各国際コンクールにてそれぞれ最高位。2002年には全額奨学生として、P-L.エマール氏のルツェルン音楽祭でのマスタークラスに参加。
2004年に藤井隆史とピアノデュオ ドゥオールを結成し、ロンドン、“競楽Z”(日本)、シューベルト(チェコ)、ドラノフ(アメリカ)など国際コンクールにて多数受賞。
ドイツにて、オストフリージッシャー賞及びハノーファー・ショパン協会賞、2006年度青山財団バロックザール賞など、国際的な賞を数多く受賞。
2000年以降、イタリアでの連続リサイタル、日本演奏連盟(東京文化会館小ホール)、ハノーファー及びダルムシュタット・ショパン協会、ヒルシュベルク他ドイツ各地の文化振興財団主催による ピアノソロ 及び ピアノデュオリサイタルや、ハイデルベルクフィルメンバーとの室内楽、ドイツ・クアプファルツ室内オーケストラ、ルーマニア・バカウ・フィルハーモニーオーケストラ、オストラヴァ・ヤナーチェク室内オーケストラ、ニッポンシンフォニーほかとの共演、ドイツラジオベルリンに出演する等、日本及びヨーロッパ各地より招待を受け、その演奏は、
「彼女の細やかなニュアンスや詩情に満たされた表現、厳選された極上の音、魂を与えられた音楽には、恍惚なまでに幸福な気持ちを満たすのに充分であった。」
「完璧に弾きこなす完成度の高い演奏である。彼女の持つ豊かな資質がダイレクトに伝わる演奏会だった」
「屈指の傑作に実に真摯に取り組み、間然することのない見事さ」
「アンサンブルのレベルの高さに驚愕を覚えた」
等、雑誌、新聞で高い評価を受けている。
現在までに、ピアノデュオ ドゥオールとして、国内外にて550を超えるステージを踏み、リサイタル、コンチェルト、 NHKなどの放送出演など、ピアノデュオを中心とした活発な演奏活動が、聴衆や音楽誌から高い評価を受けている。
ドゥオール結成11年目となる'15年には、6枚目CD「2台のピアノのためのゴルトベルク変奏曲」をリリース。3作連続のレコード芸術誌「特選盤」に選ばれる。 また、ピアノデュオでの後進の指導にも力を注いでおり、近年カワイ梅田や彩の国さいたま芸術劇場共催のピアノデュオセミナーなど、ピアノデュオの道を切り拓く指導者としても、今後の更なる展開が期待されている。
これまでに、ピアノを志水英子、蔀幾世子、大冨栄里子、笠間春子、井内澄子、ロベルト・ベンツの各氏に、ピアノデュオをR・ベンツ、パウル・ダンの両氏に師事。
現在、国立音楽大学講師。
(2016年12月現在)