藤井隆史 プロフィール
千葉県出身。5歳よりピアノを始め、12歳で香港にてパン・アジアフィルハーモニーと共演しデビュー。
PTNAピアノコンペティションにて銀賞受賞、第6回ABC新人コンサート(大阪ザ・シンフォニーホール)出演、NHK洋楽オーディションに合格。1999年に渡独後フランス、イタリアでの、ヴァル・ティドーネ、アルカション、A.ナポリターノ、ロヴェレ・ドーロなど国際コンクールにてそれぞれ第2位入賞。
2004年からはピアニスト白水芳枝とピアノデュオ ドゥオールとしての活動を開始し、ロンドン、“競楽Ⅶ”(日本)、シューベルト(チェコ)、ドラノフ(アメリカ)など国際コンクールにて多数受賞。2006年度青山財団バロックザール賞受賞。
これまでアジア及びヨーロッパの各地に度々招かれ、東京文化会館小ホールでのリサイタルやダルムシュタット・ショパン協会、カールスルーエ市、ディノ・チアーニ財団、TIM 主催ソロ及びピアノデュオリサイタル、ベーゼンドルファー(浜離宮朝日ホール)、ABC放送(ザ・シンフォニーホール)、YAMAHA、BASF、新宿文化センター主催ジョイント・リサイタル、NHK、南西ドイツラジオなど放送出演、日本、香港、ドイツ、チェコでのコンチェルトと幅広く活躍。
その演奏は世界各地の新聞各紙でも「彼の完璧なテクニックに観客は息を呑んだ」「息をのむほどの演奏は、魔法にかかったかのように聴衆をすっかり魅了した」「外向的な要素と内面の精神性を見事に調和させ、ストレートな心情として収斂させた力量は並ではない」「音楽を磨き上げるとここまで光るというがごとくの、洗練されたサウンド」と、評されている。
2006年冬に帰国後は国内での活動を活発化させ、ソロ活動のほかピアノデュオ ドゥオールとして各地でのリサイタル、アメリカでのコンサート・ツアー、NHK-BS「ぴあのピア」及びNHK-FM「名曲リサイタル」出演、講座、アウトリーチ活動、審査、FM西東京パーソナリティを務めるなど、活動の幅を拡げている。
近年では、08年10月東京公演が文化庁芸術祭参加公演に選出され、09年には第3回NECガラコンサート、横浜みなとみらい大ホール「クラシッククルーズ」、日本演奏連盟クラシックフェスティバルに出演し、喝采を浴びた。
また09年3月に発売されたデビューアルバム「ドゥオール」は各方面から話題を呼び、雑誌「レコード芸術」にて「特選盤」に選出され、「群を抜く出来栄え」「驚嘆すべきソノリテのコントロール」と高い評価を得る。
東京藝術大学付属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て同大学院音楽研究科修了、同時にベーゼンドルファー賞受賞。
文化庁在外派遣研修員としてドイツ・マンハイム音楽大学大学院に学び、コンツェルトエグザーメン課程修了、ドイツ国家演奏家資格取得。
DAAD奨学生として同大学院ピアノデュオ科に学び、最優秀の成績で修了。
これまでピアノを名和田靖子、関谷由美、武田宏子、植田克己、クラウス・シルデ、ロベルト・ベンツの各氏に、ピアノデュオをR・ベンツ、パウル・ダンの両氏に師事。
現在、東京藝術大学音楽学部及び武蔵野音楽大学非常勤講師。
(2010年4月現在)