ピアノデュオが導くシンフォニーの境地。重厚かつ切れ味鋭い演奏で音楽の本源に迫るドゥオール(藤井隆史&白水芳枝)の2ndアルバム誕生。
収録曲:
J.ブラームス ― 作曲者自編による1台4手連弾版 ―
大学祝典序曲 op.80
交響曲第1番 op.68
1 Un poco sostenuto - Allegro
2 Andante sostenuto
3 Un poco Allegretto e grazioso
4 Adagio - Piu Andante - Allegro non toroppo, ma con brio
録音日:2009年12月10-11日
滋賀県高島市立ガリバーホール
製品番号:NAT09501
定価:2,934円(税込み)
レコード芸術 準特選盤
■ “SYMPHONIE” へのメッセージ
・・・白水とデュオを結成以来の一大事発生。これはとんでもないことになりそうだ。
何を言い出すのかと思えば、ブラームスのシンフォニーを、4手連弾でやろうと言うのである。
~中略~
幾多にもまじり合い、溶け合い、重なり合うオーケストラの音をピアノで「再現」しようと、またオーケストラの音に近づけようと、なるべく大きく、大きく!!と考えるのではなく、純粋に今聴こえているピアノの音のみに集中していると、巨大なピアノソナタを演奏する気持ちになり、「ピアノ曲としてどのように響かせたら、聴かせられたらよいのか」を考えるようになる。
4手連弾版では、オケよりも音が減ったから楽、なのではなく、ブラームスは、たった2人で、たった4本の手で弾ける音を楽譜に残すために、彼が本当に聴いてほしい音や和音を厳選した、と考えてもよいのではないだろうか。
そしてオーケストラで鳴っている楽器の音を、ピアノでは、ピアノ曲の旋律としてどのように表現できるかという、ピアノを演奏する上で非常に大切なこと~鍵盤から音を創りだすこと~を、ここで学ぶのである。
~後略~
(藤井隆史 筆 プログラムノート より)
■ 紹介されました (2010年10月現在)